顕微鏡の歴史

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6. 各種顕微鏡と周辺機器の始まり

6-8 顕微鏡写真装置

写真術を最初に発表したのは、フランスのダゲールL. Daguerreで1839年とされますが、タルボットW. Talbot(イギリス)もほぼ同時期に複製可能なタルボタイプと称する写真術を発明し、顕微鏡による拡大像の写真を撮っています。

また、物理学者フーコーJ. Foucault(フランス)は、1845年にダゲール発明のダゲレオタイプ写真によって撮影した顕微鏡写真から、銅版刷した解剖学図版を出版しています。やがて顕微鏡で検査される多くの物体を正確に記録できる手段として顕微鏡写真の重要性が高まるにつれ、細菌学者、生物学者、金属学者などにとって必要欠くべからざるものとなりました。ツァイス社でも顕微鏡写真装置の改良に取り組み、1885年に完成させました。

その後、ケーラー照明の採用、ホマールHomal(凹レンズ:1922年)などの写真レンズや、像面の平坦なプラン対物レンズの開発等により周辺まで良質な画像の写真が撮られるようになりました。