顕微鏡の基礎

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2. 顕微鏡の光学系

2. 7 コンデンサレンズ

コンデンサレンズは、照明光を有効に試料面に集光するための装置ですが、目的によって数多くの種類があります(図2-11)。通常のコンデンサはアッベ(Abbe)型と呼ばれる2枚レンズ構成のものが広く使われています。しかし高級対物レンズの性能を十分に発揮させるためには、照明系といえども球面収差や色収差を十分に補正したコンデンサレンズ(アクロマートアプラナートコンデンサ:AAC)を使うことが薦められます。また光学の理論から、低倍率のときの実視野と、高倍率の開口数とを一つのコンデンサレンズで満足させることは難しいので、対物レンズを低倍・高倍に切り換えたときに、コンデンサの先玉レンズを光路に出し入れするスウィングアウトコンデンサも多く使われます。このほか、次章で述べる様々な観察法(暗視野観察、位相差観察、微分干渉観察、偏光観察など)のそれぞれに専用のコンデンサが用意されており、さらにこれら全ての観察が一つで対応できるユニバーサルコンデンサもあります。

レンズ
構成
名称 アッベコンデンサ アクロマート
アプラナート
コンデンサ
スウィングアウト
コンデンサ
開口数 1.25 1.4 0.9(先玉in)
対物レンズ
適用倍率
4×〜100× 10×〜100× 2×〜4×(先玉in)
10×〜100×(先玉out)
図2-11 各種コンデンサレンズ(例)