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顕微鏡の歴史

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1.はじめに

地球上に人類が誕生して以来、永い時を経て文明を持つようになり、それがやがて文化や科学として 発展してきました。特に近代になってからは自然の法則の解明が進み、理論の構築や道具の製作と相まって文化や科学は更に高度な発達を遂げ、人間社会に豊かで平和な生活をもたらしました。中でも科学の発達は、生活を便利にし、数々の病気をも克服し、さらには宇宙に人類を送るまでに至りました。このように高度な知識や技術を伴う科学の進歩の陰には、様々な機器類のもたらす恩恵があったことを忘れてはなりません。その中でも、望遠鏡や顕微鏡などの光学機器はとりわけ大きな役割を果たしてきたと言えるでしょう。

顕微鏡は望遠鏡に比べると発達のスピードは大変ゆっくりとしたものでした。実際に病原菌の発見など顕微鏡による人類への具体的な貢献が始まるのは、その発明から250年以上経ってからのことです。しかし、その後の目覚しい発展は、医学はもとよりあらゆる科学・産業の進歩の礎を築き上げたといっても過言ではありません。ここでは、顕微鏡の歴史を振り返ることにより、それに携わった人々の業績や科学に対する恩恵をご理解いただけたら幸いに思います。

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